株式会社カイノス
KAINOS Laboratories, Inc.

種類	株式会社
市場情報	東証JQ 4556
本社所在地	日本 〒113-0033 東京都文京区本郷二丁目38番18号
設立	1975年5月1日
業種	医薬品
法人番号	5010001001710
代表者	代表取締役社長 上地史朗
資本金	8億3,141万3千円
売上高	46億942万円（2020年3月期）
総資産	67億4400万円（2020年3月期）
従業員数	158名（2020年4月1日現在）
決算期	3月31日
外部リンク	http://www.kainos.co.jp/
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株式会社カイノス（英語名称KAINOS Laboratories,Inc.）は、東京都文京区に本社を置く医薬品会社の一つ。臨床検査薬の製造を主とする会社である。本社は、東京都文京区本郷二丁目38番18号にある。

1975年（昭和50年）5月に資本金3000万円でドムスヤトロンとして創業。同年7月に現称のカイノスに名称変更。名称の由来はギリシャ語で「新生の、革新的な」を意味する「 κ α ι ν σ ζ」である。^[1]

三井製薬工業株式会社（→日本シエーリング株式会社（現 バイエル薬品株式会社））、旭化成ファーマ株式会社、日本化薬株式会社、キリンファーマ株式会社とは、技術提携契約を結んでいる。^[2]

沿革^[3]

• 1975年5月 - 株式会社ドムスヤトロン設立。
• 1975年7月 - 現社名に変更。
• 1995年12月 - 株式を店頭公開（現在のジャスダック）。
• 2000年6月 - 全事業所を対象に「ISO9001」認証取得。
• 2005年6月 - 輸血検査用事業を新設分割してBB株式会社を設立。
• 2005年7月 - イムコア社と合弁契約し、BB株式会社をイムコア・カイノス株式会社に商号変更。
• 2006年5月 - 「ISO13485」認証取得。
• 2008年5月 - イムコア・カイノス株式会社（現 株式会社イムコア）の全体株式を米国Immucor社に譲渡。

事業所^[4]

• 本社、東京営業所 - 東京都文京区
• 笠間事業所（笠間研究所、笠間工場、配送センター） - 茨城県笠間市^[5][6]
• 札幌営業所 - 北海道札幌市北区
• 仙台営業所 - 宮城県仙台市太白区
• 名古屋営業所 - 愛知県名古屋市千種区
• 大阪営業所 - 大阪府大阪市東淀川区
• 広島営業所 - 広島県広島市中区
• 福岡営業所 - 福岡県福岡市博多区

主要製品

• 生化学試薬（アクアオート　カイノス）^[7]
• 免疫学試薬（プレートカイノス、KITAS、LATECLE）^[8]
• 輸血検査用機器・試薬（DG Gel カイノス、Erytra、Erytra Eflexis、WADiana Compact）^[9]
• 遺伝子試薬（スイフトジーン）^[10]
• 研究用試薬（スイフトジーン、FGF-23測定試薬、Cotinine測定試薬）^[11]
• POCT検査試薬（スタットマーク）^[12]
• コントロール・キャリブレーター（リキッドキャリブレーター「カイノス」、血清キャリブレーター「マルチ9」、マルチキャリブレーター「カイノス」）^[13]

研究開発

以下の２つのプロジェクトが進行中。^[14]

• 抗AAV抗体測定キット - AAV（アデノ随伴ウイルス:Adeno-associated virus）をベクター（遺伝子の運び屋）として用いて、遺伝子疾患を治療することができる。その際、健常人の多くがAAVに不顕性感染し、抗体を有している。このことから、治療効果を予測し、投与判断を補助するため、患者の抗体価を事前測定する必要がある。2009年11月、自治医科大学の村松慎一特命教授の指導を仰ぎ、AAV2抗体測定キットを開発、論文化。^[15]
• 新型コロナウイルス検出試薬 - NASBA-核酸クロマト法による検出試薬を開発中。ヒートブロックで70分の加温を行い、ストリップを挿入して15分後に判定が出る。試薬開発から製品化を予定。

脚注

外部リンク

• 株式会社カイノス