![]() 本社がある那珂湊駅 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 | ![]() 〒311-1225 茨城県ひたちなか市釈迦町22番2号 北緯36度20分42.01秒 東経140度35分16.69秒 / 北緯36.3450028度 東経140.5879694度座標: 北緯36度20分42.01秒 東経140度35分16.69秒 / 北緯36.3450028度 東経140.5879694度 |
設立 | 2008年(平成20年)4月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8050001007734 ![]() |
事業内容 | 旅客鉄道事業 |
代表者 | 代表取締役社長 吉田 千秋 |
資本金 | 1億7800万円 (2019年3月31日現在[1]) |
売上高 | 2億5390万6882円 (2019年3月期[1]) |
営業利益 | △5456万6185円 (2019年3月期[1]) |
純利益 | △161万3364円 (2019年3月期[1]) |
純資産 | 6億7839万1401円 (2019年3月31日現在[1]) |
総資産 | 7億8382万3595円 (2019年3月31日現在[1]) |
従業員数 | 29人(2018年3月31日現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | ひたちなか市 50.56% 茨城交通 49.44% (2019年3月31日現在[3]) |
外部リンク | http://hitachinaka-rail.co.jp/ |
特記事項:茨城交通株式会社の新設分割で発足。社長の吉田は公募による。 |
ひたちなか海浜鉄道株式会社(ひたちなかかいひんてつどう)は、茨城県ひたちなか市に本社を置く日本の鉄道事業者である。2008年に茨城交通の鉄道部門を新設分割して発足し、茨城交通から継承した湊線を経営している。ひたちなか市と茨城交通が出資する第三セクター企業である。
歴史
- 2008年(平成20年)
- 2月7日 - 公募社長の最終選考で富山地方鉄道出身の吉田千秋に決定。
- 日本国内には異業種社長を迎えてマスメディアに持ち上げられた第三セクター鉄道会社もあったが、同業の営業能力が重視されてのことであった。吉田は応募時万葉線、以前は加越能鉄道に勤務していた。
- 4月1日 - 茨城交通株式会社から新設分割により発足、同社から湊線を引き継いで開業。
- 2月7日 - 公募社長の最終選考で富山地方鉄道出身の吉田千秋に決定。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 東日本大震災で被災し全線で運行休止。19日から代行バスの運行を開始[4]。
- 7月23日 - 全線運行再開。
- 2013年(平成25年)
- 12月15日 - 銚子電気鉄道(千葉県銚子市)と姉妹鉄道提携を締結[5]。
- 2018年(平成30年)
- 5月31日 - 震災復旧補助金を除くと、発足後初の最終黒字を計上した2017年度決算を発表[6]。
路線
- 湊線 (勝田駅 - 阿字ヶ浦駅 14.3km)
車両
運賃
大人旅客運賃(2008年4月1日時点)
- 普通旅客運賃 - 発着区間のキロ程(1km未満切り上げ)×基準賃率 最低運賃4キロ分相当額
- 定期旅客運賃 - 発着区間のキロ程(1km未満切り上げ)×基準賃率×60×0.65(35%引)
距離 km | 普通運賃 円 | 通勤定期運賃 円 | 通学定期運賃 円 |
---|---|---|---|
1 - 4 | 150 | 5850 | 4770 |
5 | 190 | 7410 | 6050 |
6 | 230 | 8970 | 8270 |
7 | 260 | 10140 | 9730 |
8 | 310 | 11930 | 11030 |
9 | 350 | 13520 | 12000 |
10 | 380 | 14710 | 13290 |
11 | 420 | 16300 | 14590 |
12 | 460 | 17890 | 14590 |
13 | 490 | 19080 | 14590 |
14 | 530 | 20670 | 14590 |
15 | 570 | 22260 | 14590 |
割引・決済サービス
難病患者割引
指定難病患者の通院費負担を軽減し、社会参加のための鉄道利用を促進する事業として難病患者の運賃を半額とする「難病患者運賃割引制度」がある[7]。特定医療費の受給が不認定とされた軽症者も対象。2018年7月8日新設。
PayPay決済
那珂湊駅窓口ならびに勝田駅乗り換え窓口ではコード決済「PayPay」で湊線の乗車券が購入できる。那珂湊駅では2020年2月10日、勝田駅では同年2月13日から開始した[8][9]。車内精算は不可。
ICカード
Suica・PASMO等の交通系ICカードは導入していないため湊線では使用できない。ただし、Suica事業者のJR東日本に委託している勝田駅の券売機では例外的にICカードのSF残額を利用して湊線の普通乗車券に引き換えができる。
乗車券類
- 定期券
- 通勤定期券は1か月・3か月・6か月の設定であるが、通学定期券はそれに加え12か月の設定もある。12か月通学定期券運賃は、普通運賃の240回分に設定されている[10]。
- 特別企画乗車券
駅猫「おさむ」と「ミニさむ」
那珂湊駅には黒の野良猫(オス)が時折訪れ、駅員が餌をやるなど世話をしていたところ[13]、信号機器ボックスの下に住み着いてしまった。その後「おさむ」という名前が与えられ、駅のマスコットになっている。また、トラのメス猫もおり、こちらは「ミニさむ」と呼ばれている。
「おさむ」の名の由来はかつて『黒ネコのタンゴ』を歌ってヒットさせた皆川おさむの名前にちなむ[14]。現在はグラフィックデザイナーとして活動し、個展等も開いている皆川は、この「おさむ」のことを知り、自身が制作した黒猫のオブジェを寄贈した。このオブジェは那珂湊駅の窓口に飾られている。
おさむは2019年6月23日に推定年齢17歳で死に、同年7月6日に那珂湊駅でお別れ会が開かれた[15]。
脚注
- ^ a b c d e f “平成30年度決算公告 (PDF)”. ひたちなか海浜鉄道株式会社. 2019年7月17日閲覧。
- ^ 鉄道統計年報平成29年度版
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ “代行バスの運行について”. ひたちなか海浜鉄道 (2011年3月18日). 2011年3月27日閲覧。
- ^ “銚子電気鉄道との姉妹鉄道提携について”. ひたちなか海浜鉄道 (2013年12月3日). 2013年12月3日閲覧。
- ^ ひたちなか海浜鉄道:初の単年度黒字 ネモフィラ効果も『毎日新聞』ニュースサイト(2018年5月31日)2018年7月4日閲覧。
- ^ 難病患者運賃割引開始と記念出発式の開催について - ひたちなか海浜鉄道株式会社、2018年6月27日
- ^ “那珂湊駅でスマホ決済サービス「PayPay」を導入いたしました。(2/13追記)”. ひたちなか海浜鉄道 (2020年2月10日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ “勝田駅のスマホ決済「PayPay」サービス開始について”. ひたちなか海浜鉄道 (2020年2月13日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ 年間通学定期券 ひたちなか海浜鉄道 2018年11月18日閲覧
- ^ 消費税率の引き上げに伴う運賃・料金改定について - ひたちなか海浜鉄道、2019年9月17日
- ^ ひたちなか海浜鉄道、フリー切符をリニューアル - レスポンス、2014年3月4日
- ^ “ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅の人気ねこ「おさむ」グッズ続々登場”. マイナビニュース (2009年12月4日). 2013年11月10日閲覧。
- ^ “千客招く黒猫おさむ 那珂湊駅(茨城県、ひたちなか海浜鉄道湊線)”. 朝日新聞デジタル (2012年4月10日). 2013年11月10日閲覧。
- ^ さよなら駅猫「おさむ」 那珂湊駅でお別れ会 ひたちなか海浜鉄道 - 毎日新聞、2019年7月6日
関連項目
- 日立電鉄交通サービス
- 鹿島臨海鉄道
- 常磐高速バス
- 国営ひたち海浜公園
外部リンク
- ひたちなか海浜鉄道(公式サイト)
|
出典:ウィキペディア
この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「ひたちなか海浜鉄道」を素材として二次利用しています。
●クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/
