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阿佐海岸鉄道株式会社
ASA Seaside Railway Corporation[1]
種類 株式会社
略称 阿佐鉄
本社所在地 透明画像.png 日本
775-0501
徳島県海部郡海陽町宍喰浦字正梶22-1
北緯33度33分48.0秒 東経134度17分54.1秒 / 北緯33.563333度 東経134.298361度 / 33.563333; 134.298361座標: 北緯33度33分48.0秒 東経134度17分54.1秒 / 北緯33.563333度 東経134.298361度 / 33.563333; 134.298361
設立 1988年(昭和63年)9月9日[2]
業種 陸運業
法人番号 4480001006911 透明画像.png
事業内容 旅客鉄道事業 他
代表者 代表取締役社長 三浦茂貴(海陽町長)
代表取締役専務 井原豊喜
資本金 1億円
(2019年3月31日現在[3]
売上高 1167万3425円
(2019年3月期[3]
営業利益 △8060万1253円
(2019年3月期[3]
純利益 △109万5011円
(2019年3月期[3]
純資産 2994万5059円
(2019年3月31日現在[3]
総資産 4億5069万2160円
(2019年3月31日現在[3]
従業員数 10人(2013年4月1日時点)[4]
決算期 3月31日
主要株主 徳島県 35.0%
海陽町 27.0%
高知県 10.0%
阿波銀行 5.0%
美波町 4.0%
(2019年3月31日現在[5]
外部リンク http://asatetu.com/
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阿佐海岸鉄道株式会社(あさかいがんてつどう)は、徳島県海部郡海陽町に本社を置き、阿佐東線を運営している、第三セクター鉄道事業者。

概要

旧日本鉄道建設公団建設線で、日本国有鉄道経営再建促進特別措置法の施行により1980年に建設工事が中断された阿佐線のうち、大半の構造物ができあがっていた徳島県側の海部駅 - 甲浦駅間を建設・運営するために1988年に徳島県・高知県・海陽町・東洋町などの出資による第三セクター方式で設立された鉄道事業者で、同区間を阿佐東線として運営している。

阿佐東線は四国旅客鉄道(JR四国)牟岐線の末端的存在であり、沿線人口が少ない上に路線距離も短いため運賃収入は2千万円を切る状態(輸送密度は約170人/日)で、補助金などを除けば開業以来赤字続きで一度も黒字を計上できていない。沿線の高校統廃合で定期客も減少し、毎年の経常赤字が5 - 9千万円前後に上り、地元自治体の負担は限界に近いとされ、廃止を検討している第三セクターとして名前が挙げられている[6]。2008年度鉄道統計年報によると、日本全国のJR線以外の路線で最も利用者が少ない路線となっており[7]、2011年度鉄道統計年報によれば減価償却費を含めた営業係数が「916」と、全国の鉄道事業者の中で最も悪い数値となっている[8]

2016年2月、主要株主である徳島県が、観光と地域の活性化を図って、牟岐線阿波海南駅から本鉄道甲浦駅間で10年以内にデュアル・モード・ビークル (DMV) の導入を目指す方針を発表した。DMVは線路も道路も走れる車両で、将来的には道路を使用して室戸岬などの観光地への延伸も目指すとしている[9]。同年5月の「第1回阿佐東線DMV導入協議会」の会合で、現在保有する車両をDMV車両1両に置き換える案が出された[10]のち、2017年2月開催の第2回協議会において2020年までにDMVを導入することを正式に決定した[11]

後述の通り2019年3月にDMV車両の最初の1両が落成し、お披露目された。同年8月末日までに残りの2両が落成し3両体制となり、2020年から運用開始の予定である。

2020年8月11日、鉄道事業法第28条の2(事業の廃止)に基づき、JR四国が牟岐線の阿波海南 - 海部間1.5kmの鉄道事業廃止届を国土交通大臣あてに提出、阿佐海岸鉄道は阿波海南 - 海部間を阿佐東線に編入する鉄道事業の許可申請を行った[12]

歴史

  • 1988年(昭和63年)9月9日 - 設立[2]
  • 1992年(平成4年)3月26日 - 阿佐東線 海部 - 甲浦間が開業[13]
  • 2006年(平成18年)3月1日 - 全駅で駅番号表示を開始。
  • 2008年(平成20年)6月30日 - 宍喰駅構内の車両基地で夜間に回送列車が壁面に衝突して脱線し、自社車両1両(ASA-201)破損[14]、同年11月18日に廃車。
  • 2009年(平成21年)8月10日 - 高千穂鉄道から譲渡されたTR-201が整備され、高千穂鉄道時代の塗装のままASA-301「高千穂復刻列車」として運転開始。
  • 2019年(平成31年)3月9日 - 宍喰駅において、2020年営業運転開始予定のDMV新製車両の1両が落成、そのお披露目イベントが開催[15][16]
  • 2019年(令和元年)10月5日 - 徳島県海部郡海陽町の阿波海南文化村と高知県安芸郡東洋町の海の駅東洋町にて、DMV3両全車落成記念イベントが開催[17][18]

役員

代表取締役社長

歴代の阿佐海岸鉄道代表取締役社長
代数 氏名 在任期間 出身校 経歴 出典
坂本松雄 2001年・2002年頃 徳島県副知事
平岡建彦 ? - 2006年6月27日 宍喰町長 [19]
五軒家憲次 2006年6月27日 - 2014年6月 海陽町長 [19]
前田恵 2014年6月 - 2018年5月 徳島県立海南高等学校 海陽町長
三浦茂貴 2018年5月 - 東京農業大学 海陽町長 [20]

専務取締役

歴代の阿佐海岸鉄道専務取締役
代数 氏名 在任期間 出身校 経歴 出典
坂東徳一 2005年? - 2010年?
一柳悦二 2010年? - 四国旅客鉄道
根来正 2012年 - 2014年6月 四国旅客鉄道
岡本真一 2014年6月 - 2018年5月 四国旅客鉄道
宮﨑祐伸 2018年5月 - 2019年1月 拓殖大学 東急百貨店→老人福祉施設→阿佐海岸鉄道参与 [21][22][23]
井原豊喜 2019年6月7日 - イオンリテール→阿佐海岸鉄道参与 [23][24]

路線

  • 阿佐東線 海部 - 甲浦 8.5km(第一種鉄道事業者)

利用状況

運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2019年10月1日現在[25]

キロ程 区間 運賃(円)
3 宍喰 - 甲浦 210
7 海部 - 宍喰 250
9 海部 - 甲浦 280

入場券 大人200円、小児100円

かつてグリーン車連結の特急列車が普通列車として乗り入れていたときは、グリーン料金(自由席)の設定があった(1997年3月時点で海部-宍喰間 220円、海部-甲浦間 240円、宍喰-甲浦間 180円[26])。

車両

2019年4月現在、気動車2両が在籍している。1992年の開業時に新製気動車2両を用意したが、1両が2008年に事故廃車となり、2009年に代替車として廃止となった高千穂鉄道から1両を無償譲受した。2019年にはデュアル・モード・ビークル(DMV)を3両導入し、2021年春から阿波海南駅 - 甲浦駅間で運用を開始する予定である。

現有車両

  • ASA-100形「しおかぜ」 (101)
    • ASA-100形と後述するASA-200形は1992年に新潟鐵工所が製作した軽快気動車NDCシリーズでステンレス車体を持つ18m級気動車。土佐くろしお鉄道のTKT-8000形をベースにしている。エンジンはDMF13HS (250PS/2000rpm) を1基搭載している。座席は、車内は転換クロスシート(車端部はロングシート)。営業距離が短いためトイレは設置されていない。
  • ASA-300形「たかちほ」 (301)
    • 後述のASA-201の事故廃車にともない、廃止となった高千穂鉄道から2009年に無償譲渡された、元TR-201[27][28]である。西鉄テクノサービスで整備の上、同年8月30日から高千穂鉄道時代の姿でTR-201の旧番号を標記したまま「高千穂復刻列車」として運用に入っていたが[29][30]、2010年3月からはすだちくん(徳島県のキャラクター)とぽんかんくん(東洋町のキャラクター)をあしらったラッピング車両となっている[31]。ASA-100形ならびにASA-200形と同様、トイレの設置はされていない。

除籍車両 

  • ASA-200形「あさしお」 (201)
    • ASA-101と基本的には同仕様だが、本車は中央部がソファー、両端がセミクロスシート(ソファ寄りの座席は転換可能)が2組とロングシートになっていた。日本宝くじ協会寄贈の宝くじ号だった。2008年6月30日に衝突・脱線事故を起こし[14]、同年11月18日付で事故廃車となった。同年7月5日からASA-101だけで運行を再開した[32][33]が、ASA-101の検査期間中は代車として9月1日から10月12日までJR四国徳島運転所配置のキハ40 2110を借り入れて運行した[34]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 公式サイトのTOPページ
  2. ^ a b 「9月のメモ帳」『鉄道ピクトリアル』第38巻第12号、電気車研究会、1988年12月号、 109頁。
  3. ^ a b c d e f “平成30年度 貸借対照表・損益計算書”. 阿佐海岸鉄道株式会社. 2019年7月24日閲覧。
  4. ^ 外郭団体に関する取り組み 人員・財務の取組目標及び進捗状況(平成24年実績) (PDF) -徳島県
  5. ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
  6. ^ 2003年8月13日 日本経済新聞関西版。廃止検討中の第三セクター7社(鉄道以外を含む)のうちの1社として名前が挙げられている。阿佐海岸鉄道においては、2007年度までは現行通り自治体が補助を行うが、以後の存廃は検討中とされている。
  7. ^ 岩泉線(茂市〜岩泉)について (PDF) p. 7 - 東日本旅客鉄道、2012年3月30日。
  8. ^ 梅原淳 (2014年9月6日). “100円稼ぐのに、916円かかる鉄道会社は? 営業係数で見た「ワースト20鉄道」ランキング”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2014年10月19日閲覧。
  9. ^ “線路も道路も走れるDMV、徳島県10年以内に営業運行”. 朝日新聞DIGITAL (朝日新聞社). (2016年2月13日). http://www.asahi.com/articles/ASJ285H1VJ28PUTB00R.html 2016年10月2日閲覧。 
  10. ^ “阿佐海岸鉄道:DMVのみ10キロ運行 導入協初会合で案/徳島”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2016年5月27日). http://mainichi.jp/articles/20160527/ddl/k36/040/503000c 2016年10月2日閲覧。 
  11. ^ “阿佐海岸鉄道、線路・道路両用車両を20年までに導入”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年2月4日). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12516500T00C17A2LA0000/ 2017年3月24日閲覧。 
  12. ^ “牟岐線の一部区間 阿佐海岸鉄道に移管へ JR四国が廃止届を提出”. 乗りものニュース (メディア・ヴァーグ). (2020年8月11日). https://trafficnews.jp/post/99060 2020年8月11日閲覧。 
  13. ^ “70年越しの悲願実る 3セク阿佐東線が開業”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1992年4月4日) 
  14. ^ a b 列車、車庫で壁に衝突 脱線し運転手けが 阿佐海岸鉄道、朝日新聞、2008年7月1日。
  15. ^ “DMVわくわくイベント情報” (日本語). 阿佐海岸鉄道. 2019年3月9日閲覧。
  16. ^ “DMV車両を公開、阿佐海岸鉄道 2020年運行目指す(共同通信)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2019年3月9日閲覧。
  17. ^ “DMV 3台完成記念イベント!” (日本語). 阿佐海岸鉄道. 2019年9月23日閲覧。
  18. ^ “DMV3車両発進! 阿佐海岸鉄道が5日に完成披露イベント|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞” (日本語). 徳島新聞Web. 2019年10月4日閲覧。
  19. ^ a b 毎日新聞2006年6月29日朝刊『阿佐海岸鉄道:06年3月期決算、経常赤字7192万円 開業から15年連続』
  20. ^ 阿佐鉄 DMV導入で甲浦駅斜路下部を8月 - 建通新聞電子版(2018年7月26日、2018年10月11日閲覧)。
  21. ^ 阿佐海岸鉄道、外部から責任者 鉄道・道路両用車の運行 - 日本経済新聞(2018年5月1日、2019年3月18日閲覧)。
  22. ^ 阿佐海岸鉄道の専務になった 宮﨑祐伸(みやざきゆうしん)さん - 徳島新聞(2018年6月21日、2019年3月18日閲覧)。
  23. ^ a b DMV運行へ経営かじ取り 井原さんが参与着任 阿佐海岸鉄道 - 徳島新聞(2019年4月2日、2019年4月2日閲覧)。
  24. ^ 阿佐海岸鉄道専務に井原氏 DMV導入推進へ - 徳島新聞(2019年6月8日、2019年10月25日閲覧)
  25. ^ “運賃表” (日本語). 阿佐海岸鉄道. 2019年10月1日閲覧。
  26. ^ 『JTB時刻表』1997年3月号、p.365。
  27. ^ 「トロッコ列車 JR九州へ 高千穂鉄道、有償で譲渡 一般車両 沿線2町などに無償で」 西日本新聞 2008年10月21日[リンク切れ]
  28. ^ 『鉄道ファン』2009年4月号195頁。元記事は徳島新聞2008年2月3日付。この記事中で事故車両は廃車になったと明記されている。
  29. ^ “高千穂復刻列車運行”(イベント参加者募集等) - 阿佐海岸鉄道株式会社(ごっきげん海岸沿線)、2009年8月1日、2015年10月22日閲覧。
  30. ^ 高千穂鉄道の車両、阿佐海岸鉄道で復活 30日から、朝日新聞、2009年8月30日、2015年10月22日閲覧。
  31. ^ イメージキャラクターを使ったラッピング車両登場!! - 阿佐海岸鉄道株式会社(ごっきげん海岸沿線)、2010年2月22日、2015年10月22日閲覧。
  32. ^ 阿佐海岸鉄道:阿佐東線、今夕に運転再開 /徳島 毎日新聞 2008年7月5日 地方版[リンク切れ]
  33. ^ 車両やりくりに苦悩 阿佐東線脱線、車検控え代替車必要 徳島新聞 2008年7月17日[リンク切れ]
  34. ^ 『鉄道ファン』2008年11月号180頁。

関連項目

  • 日本の鉄道事業者一覧
  • 四国旅客鉄道 - 牟岐線の牟岐駅発着列車の一部が阿佐海岸鉄道阿佐東線と直通運転していた。
  • 土佐くろしお鉄道 - 阿佐線の高知県側を運行する第三セクター事業者
  • 任侠ヘルパー - 劇場版で阿佐海岸鉄道が撮影協力

外部リンク

  • 阿佐海岸鉄道

出典:ウィキペディア

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●阿佐海岸鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E4%BD%90%E6%B5%B7%E5%B2%B8%E9%89%84%E9%81%93

●クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/

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