ゴム製品
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ゴム製品業界とは
ゴム製品と言えば、自動車のタイヤを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ゴム製品の4分の3は自動車用のタイヤに使われており、自動車分野でチューブやゴムベルトなどの「工業用ゴム」も含めると、ゴム製品全体の9割を占めているのです。
また、水道の水漏れを防ぐパッキン、地震の際に高層ビルの揺れを軽減する免震ゴムなど、様々な産業分野で使用されています。このように、「ゴム製品業界」は自動車分野を中心に、様々な業界と密接に結び付いた業界なのです。
目次
ゴム製品業界の概要
自動車と親和性が高いゴム製品

自動車用のタイヤにゴムが使用される最大の理由は、伸縮性に優れたゴム素材が路面の凹凸によって生じる振動及び騒音を吸収し、乗り心地を向上させるためです。
また、ゴムは空気と水を通しにくい性質を持つことに加え、路面との摩擦が大きいため力を路面に直接伝えられるという特徴も。その意味で、現状としてはタイヤがゴム以外の素材で置き換えられる可能性は極めて少ないと考えられています。
またタイヤの他にも、エンジンマウントなどの振動を抑える防振ゴム製品、各種ホースなどもあり、自動車業界はゴム製品なしには成立しない業界と言えるのです。
天然ゴムと合成ゴム

自動車用ゴム製品の原材料は「天然ゴム」と「合成ゴム」を混合して作られます。
天然ゴムは、樹液から採取される特殊な高分子化合物。合成ゴムよりも接着性や破壊強度に優れ、内部発熱がしにくいのが特徴です。
天然ゴムと合成ゴムとの配合比率は用途によって変わり、例えば一般的な乗用車のタイヤには70%程度の合成ゴムが含まれますが、トラック用では天然ゴムの割合が高く、航空機用になると天然ゴム100%のタイヤが用いられることもあります。
天然ゴムは日本国内で生産できないため、インドネシア、タイ、ベトナムなどからの輸入に頼らなくてはなりませんでした。
また、天然ゴムの年間採取量には限りがあり、大量生産には向いていません。そこで、「第2次世界大戦」以降、主にナフサ(石油)を主原料として誕生したのが、高品質の合成ゴムでした。日本でも、第2次世界大戦後の経済復興期、高度経済成長期を境に合成ゴムの生産が大幅に伸びています。
合成ゴムの種類
合成ゴムは高い耐熱性及び耐油性を持つという特徴があるため、用途はタイヤ、エンジン周辺部品といった自動車業界向けが中心。その他にも、様々な合成ゴムが開発されており、多くの産業界で用いられています。
例えば、フッ素を配合した「フッ素ゴム」は、プラント、化学工場のパッキン、ダイヤフラム(鉄骨の柱と梁[はり]を接合する板)、ポンプ部品に。また「シリコンゴム」は絶縁部品や耐熱部品、テレビ、ラジオ、電子レンジなどの家電部品へ。また「クロロプレン」と呼ばれる合成ゴムは、ベルトコンベヤのベルト、ゴムホース、窓枠などの工業用品として使用されています。
他にも化合物の配合によって様々な性質を持たせることができるため、あらゆる産業界で活用されているのです。タイヤ及びゴム業界の市場規模は6兆円を超え、日本国内の基幹産業としての地位を確立しています。
ゴム製品業界の現状と課題
ゴム業界の近況
2013年(平成25年)には、過去最高額の売上を見せたゴム業界ですが、その後コロナ禍によって売上が減少。世界的に持ち直し始めた2022年(令和4年)以降も、日本国内では横ばいの状況が続き、ゴム業界の未来は決して明るいとは言えません。
少子化による国内人口の減少、労働力不足を見越して、現在多くのゴムメーカーが生産拠点を海外に移すなど、特に新興国市場に活路を求めています。
しかし、新興国市場では、中国及び韓国の安価なゴムメーカーと競争せざるを得ず、苦戦を強いられていることも確かなのです。
ゴム業界の課題
ゴム業界における最大の課題は、新興国市場における低価格競争の激しさにあります。新興国は自動車の普及率が年々高まっており、タイヤ、自動車部品などによるゴムの需要も高まっていますが、現状、日本企業は中国及び韓国のメーカーに、価格において太刀打ちできていません。
今後も海外での競争を続けていくためには、抜本的な戦略の見直し、技術革新による品質及び生産性の向上が必要となりそうです。
ゴム製品業界の企業一覧
ブリヂストン

「ブリヂストン」は、タイヤ、化工品、運動用品などを扱う日本最大のゴム製品メーカーです。1930年(昭和5年)に「日本足袋株式会社」のタイヤ部門として創業し、翌1931年(昭和6年)に創設者である「石橋正二郎」氏の名字を英訳して「ブリッヂストンタイヤ株式会社」として独立。
1951年(昭和26年)に「ブリヂストンタイヤ株式会社」と社名を変更し、1984年(昭和59年)に現社名になりました。今や日本のゴム業界において50%以上のシェアを持つ圧倒的なトップですが、グループ全体に占める日本国内の売上はわずか18%に過ぎません。
早い段階から海外展開に取り組んできた結果、今や世界中に180以上の生産及び販売拠点を持つ、世界最大手のタイヤメーカーとなったのです。
会社名 | 所在地 | 市場区分 |
---|---|---|
株式会社ブリヂストン | 東京都中央区京橋3-1-1 | プライム |
住友ゴム工業
「住友ゴム工業」は、日本におけるゴム業界第2位の企業。主要製品はタイヤ、スポーツ用品などです。1909年(明治42年)に、世界で初めて空気入りのタイヤを発明したイギリス・ダンロップ社の工場を誘致して設立されました。
タイヤブランドとして名高い「DUNLOP」(ダンロップ)などのタイヤを製造する他、ゴム手袋、人工芝などの産業製品分野、ゴルフ用品及びテニス用品などのスポーツ用品分野、安定高品質が求められる医療ゴム部品など、多角的な事業展開を図っています。
また2012年(平成24年)には、石油由来の原料を一切使用しないタイヤを開発し、世界のタイヤ業界に大きな衝撃を与えました。ブリヂストン同様にグローバル展開にも積極的で、アメリカ以外にドイツ、ブラジル、トルコ、南アフリカなどに生産及び開発拠点を展開。売上高における海外比率も6割を超えています。
会社名 | 所在地 | 市場区分 |
---|---|---|
住友ゴム工業株式会社 | 兵庫県神戸市中央区脇浜町 3-6-9 |
プライム |
横浜ゴム
「横浜ゴム」は、国内タイヤ業界3位の企業。タイヤの開発で培った技術を活用し、工業製品、航空宇宙部品、スポーツ用品など幅広い分野へ事業を拡大してきました。
売上高全体の7割を占めるメインのタイヤ事業では、乗用車用の一般タイヤから、氷雪面を走行するためのウインタータイヤ、トラック及びバスなどの大型車用のタイヤ、建設車両用の特殊タイヤなど、あらゆるカテゴリのタイヤを揃えています。
また「環境貢献企業」を標榜しており、燃費を向上させるタイヤ、省エネ型のコンベヤベルトなども、同社が注力している製品のひとつです。
会社名 | 所在地 | 市場区分 |
---|---|---|
横浜ゴム株式会社 | 東京都港区新橋5-36-11 | プライム |
まとめ
ゴム製品業界は、自動車分野を中心に私達の生活に密着した様々な製品を手掛けています。また、日本のゴム製品メーカーは世界有数のグローバル企業。しかしこの先、日本のゴム製品メーカーが世界的に活躍を続けていくには、新興国での低価格競争を勝ち抜かなくてはなりません。
そのためには、従来までのような技術力だけでなく、健康及びエコといった世界的なトレンドへの対応、継続的な設備投資と研究開発が課題とされます。
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