非鉄金属
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非鉄金属業界とは
「非鉄金属」とは、その名の通り銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルなど鉄以外の金属を指します。非鉄製品製造業界は、鉱山開発と採掘を行う「川上」事業と、金属を精錬する「川中」事業、金属を加工する「川下」事業に分かれています。
しかし、日本では非鉄金属資源のほとんどを輸入に頼らざるを得ません。そのため、国内で非鉄製品製造業という場合、非鉄金属の鉱石を、産業用の素材(地金)に加工して販売する、川中から川下の事業者を指すことが一般的とされます。
目次
非鉄金属業界の概要
非鉄金属の種類

非鉄金属は、大きく3種に分類されます。最初が、銅、鉛、アルミニウムなど様々な産業用製品の素材として用いられる金属。これらは「ベースメタル」と呼ばれます。その中で最も規模が大きいのが、導電性が高く、電線及び電器製品に不可欠の素材である銅です。
次がニッケル、チタンなどの「レアメタル」。これは、他の合金の添加剤として使われたり、電子部品、電池の原料に使われたりするため、現在大いに注目されています。ニュースでよく耳にする「レアアース」とは、レアメタルの中でも「希土類」(きどるい:スカンジウム、イットリウムなど)と呼ばれる金属のことです。
そして3番目が金、銀、プラチナなどの「貴金属」。これらは装飾品としての用途だけでなく、コンピュータ回路、排ガス浄化装置の触媒などとしても用いられます。
非鉄金属製品製造業の工程
非鉄金属業界の現状と課題
非鉄金属業界の現状

非鉄金属業界の販売額は、2017年(平成29年)から2020年(令和2年)にかけて横ばいで推移しました。
しかし2021年(令和3年)になると、銅、亜鉛、銀などの電気部品用金属が大幅に増加したことにより、販売額は一気に拡大。経済産業省によると、同年の非鉄金属の販売金額は、前年より15.6%増の2兆2,850億円になりました。
また、コロナ禍からの経済回復に加え、世界的なインフレ傾向によって金属価格が上昇し、各社とも大幅な増収増益となっています。しかし2022年(令和4年)になると、世界的に景気後退基調が強まり金属価格が暴落しました。
非鉄金属業界の課題
非鉄金属は家電製品、パソコン、スマートフォン、自動車、ロケットなど、あらゆる工業製品に不可欠の素材。それだけに、今後も需要が拡大することは確実とされています。しかし日本では、原材料のほとんどを輸入に頼っているため、産出国の規制、採掘企業の方針変更による仕入れ価格の上昇などが、そのまま企業の収益に直結することは避けられません。
また、原材料の輸入はドルで取引されており、ドル円相場が業績に大きく関係する業界です。しかし、資源を輸入一方に頼るのではなく、都市にて大量に廃棄される家電製品、IT製品に含まれる貴金属及びレアメタルを資源として活用する、「都市鉱山」の開発も進められており、大いに注目を集めています。
非鉄金属業界の将来
様々な業界で使用される非鉄金属だけに、各社とも非鉄金属の研究開発を精力的に推進中。現在注目されている、非鉄金属素材は以下の3つとされています。
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ルテニウム(Ruthenium)
ルテニウムの元素記号は「Ru」とされ、水から水素を発生させる「光触媒」としての活用が期待されます。この光触媒が実用化されれば、太陽光線で水を分解して水素を発生させることが可能になるため、大いに注目を集める金属です。
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パラジウム(Palladium)
パラジウムの元素記号は「Pd」とされ、室温環境で自らの体積の935倍の水素を吸着できるという特長を持つ素材です。この性質を利用して、半導体、LEDなどを製造するための高純度な水素発生装置として活用されています。
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白金(Platinum)
白金の元素記号は「Pt」とされ、別名は「プラチナ」。自動車などの排ガス浄化触媒として用いられるだけでなく、抗ガン剤材料になったり、血管内治療におけるコイルとして用いられたりするなど、様々な分野で利用されています。
非鉄金属業界の企業一覧
住友金属鉱山

住友金属鉱山は、住友財閥の祖である「蘇我理右衛門」(そがりえもん:江戸時代初期の銅商)が、粗銅から銀を分離する方法を完成させたことに端を発する名門企業。のちに住友家が「別子銅山」(べっしどうざん:愛媛県新居浜市)の開発に乗り出し、これが住友財閥の礎となりました。
現在は、世界各地で鉱山の開発を行う「資源事業」、採掘した鉱物から高品質な金属素材を生み出す「製錬事業」、電池材料、電子・機能性材料の開発を行う「材料事業」を手掛ける、総合非鉄金属メーカーです。車載用電池の原料でも、高い国内シェアを誇ります。
| 会社名 | 所在地 | 市場区分 |
|---|---|---|
| 住友金属鉱山株式会社 | 東京都港区新橋5-11-3 | プライム |
UACJ
UACJは、日本を代表するアルミニウム圧延メーカー。光ファイバー、電線、ワイヤハーネスなどを手掛ける「古河電気工業」が、2003年(平成15年)にグループ内の軽金属カンパニーを分社独立して設立。その後、スカイアルミニウム株式会社に継承され、「古川スカイ株式会社」へと社名変更が行われました。
2013年(平成25年)に住友軽金属工業株式会社と経営統合して誕生したのがUACJです。ちなみにUACJとは、世界を目指す企業であることを示す「United Alminium Company of Japan」(ユナイテッド アルミニウム カンパニーオブ ジャパン)の頭文字から取ったもの。アルミニウム板製品の生産量は、年間100万tを超えて日本では最大手。世界でも第3位の規模を誇ります。
| 会社名 | 所在地 | 市場区分 |
|---|---|---|
| 株式会社UACJ | 東京都千代田区大手町1-7-2 | プライム |
三菱マテリアル
三菱マテリアルは、三菱グループ最大手の非鉄金属メーカー。1990年(平成2年)に「三菱金属」と「三菱鉱業セメント」が合併して設立されました。カンパニー制を採用しており、銅地金の生産において国内3位の金属事業カンパニーの他に、セメント事業カンパニー、加工事業カンパニー、高機能製品カンパニーなどを有します。
| 会社名 | 所在地 | 市場区分 |
|---|---|---|
| 三菱マテリアル 株式会社 |
東京都千代田区丸の内3-2-3 | プライム |
まとめ
私達の生活に鉄が不可欠であると同様に、非鉄金属も自動車、電子機器、情報機器など、あらゆる分野で使われている貴重な素材です。日本は伝統的に、非鉄金属の精錬と製品化の技術に優れ、諸外国から高く評価を受けています。
しかし、非鉄金属製造業の需要は長期的に見ると拡大傾向にありますが、原料を輸入に頼らざるを得ないため、資源価格や為替の影響を受けやすいという一面も。今後は、IT製品に含まれる貴金属、レアメタルの活用が重要になると考えられます。
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