
株式会社クレハは、東京都中央区日本橋浜町に本社を構える化学メーカーです。現在、株式を東京証券取引所のプライム市場に上場しています(証券コード:4023)。 元々は、昭和人絹株式会社という企業があり、この会社が呉羽紡績株式会社に吸収合併されました。 その後1944(昭和19)年にこの呉羽紡績の化学/化学薬品部門が分離独立して「呉羽化学工業」が設立されたことに始まります。ちなみに『呉羽(くれは)』という社名は「呉羽紡績」の創業の地であった富山県婦負郡西呉羽村(現在の富山市呉羽町)から取ったものです。加えて「呉羽紡績」は時代を経て、現在は「東洋紡株式会社」になっています。 戦後は1949(昭和24)年に株式を東京証券取引所への上場を果たします。 1953(昭和28)年には『塩化ビニリデン樹脂』の製造を開始します。1960(昭和35)年には、皆さんおなじみの食品用ラップフィルム『クレラップ』の製造販売を開始します。 2005(平成17)年には、事業を「化学工業」にとらわれない幅広いグローバル事業を展開するイメージ戦略から社名を「株式会社クレハ」に商号変更して現在に至ります。 クレハのコポレートスローガンは「どこにも無ければ、創ればいい。ナケレバ、ツクレバ。」です。ここにも「クレハ」を織り込んでいます。 商品として、エンドユーザーに知名度がある商品は、前述の通り「クレラップ」ではないでしょうか。『塩化ビニリデン樹脂』は元々は漁網や防虫網などといった繊維製品の原料として製造されていましたが、クレハはこれをフィルム状に可能することに成功しました。この商品こそ日本で初めて開発販売された食品用ラップフィルム「クレラップ」なんですよ。1989(平成元)年にはパッケージを大幅に変更し、これまでの幾何学的なデザインからフルーツ写真を採用した『NEWクレラップ』としてリニューアルしました。現在テレビやラジオで流れているコマーシャルでも、ずーっと進化を続けていることをアピールしてますよね。だからいつまでも「『NEW』クレラップ」なんですね。