
積水化学工業株式会社は、大阪市北区西天満に本社を構える、日本を代表す樹脂加工を主とするメーカーです。現在は東京証券取引所のプライム市場に上場(証券コード:4204)しています。 積水化学工業株式会社としての創業は1947(昭和22)年ですが、そのルーツは戦前にさかのぼります。戦前の日本の大財閥のひとつである『日窒コンツェルン』を構成する企業のひとつとして誕生しています。しかしながら、日本が第二次世界大戦に配線したため、当時の連合国軍総司令部(いわゆる『GHQ』)により、戦前から戦中にかけて日本の経済を支配していた『財閥』を解体し、経済の民主化を図ることを目的として、GHQの指示による『財閥解体』により『日窒コンツェルン』も解体されます。 『日窒コンツェルン』の解体により、その傘下にあった様々な企業の中で、化学部門の技術者や研究者たちが1947(昭和22)年に「積水産業株式会社」が設立され、翌年の1948(昭和23)年に社名を現在の『積水化学工業株式会社』に変更することとなります。 この頃に、事業を「プラスチック」の成形・加工メーカーとしての地位を獲得し、プラスチック加工メーカーとして成長していくこととなります。1950年代には「セロハンテープ」や「ポリバケツ」、1960年代には「住宅事業」、1970年代にはその住宅事業を進化させた「セキスイハイム」、1980年代には様々な事業の多角化を推進していきます。 その後も積極的な国際化(グロバール戦略)や、近年では『世界にまた新しい世界を。』をスローガンに、社是である「3S精神(Service, Speed, Superiority)」を掲げ、積水グループの事業を通じて社会に貢献していく姿勢を、国の内外に示しています。 総合化学メーカーとしての活動以外にも、さまざまなメディアでのコマーシャルに力を入れていたり、スポーツの分野では、女子の陸上競技部である、通称「セキスイフェアリーズ」が所属する企業でもあります。シドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した、高橋尚子さんも所属していたこともあり、一躍有名にもなりましたね。