象印マホービン株式会社
象印マホービン株式会社は、大阪市北区に本社を構える魔法瓶を中心とする調理機器の製造販売を行なう会社です。現在は東京証券取引所のプライム市場に上場しています。
「象印マホービン」の創業は大正時代のことで、愛知県出身の創業者である市川兄弟が、当時大変高価であった『魔法瓶』の製造にチャレンジしようと大阪市で創業しました。弟であった市川金三郎氏は白熱電球の技術者であった経緯があり、海外で製造される『魔法瓶』がガラスの中を真空にする技術を利用していることが、白熱電球の製造技術に似ていることから、日本でも『魔法瓶』の製造にチャレンジしようと思い立ったのがこの会社のスタートとなりました(市川兄弟会社)。
その後、製造した『魔法瓶』を海外に輸出するために必要であった商標(トレードマーク)に動物の『象』を採用しました。これが社名の「象印」のもとになっていますね。
その後、戦後になって卓上型ポット『ポットペリカン』等の新製品の製造販売を行なったり、色々なテレビのコマーシャルに積極的にスポンサードしたことで、この会社のブランドイメージが全国に広く広まったことから現在の「象印マホービン」という社名になりました。
また、昭和の時代の『卓上用魔法瓶』や『電気炊飯器』は、デザインが「花柄」が多く採用されていましたが、実はこの「花柄」を取り入れた先駆者が実は「象印マホービン」さんだったりするんですよね。
現在では、主力商品の『魔法瓶』以外にも、ホットプレート・炊飯ジャー・電気ポット・電子ジャーなどといった商品を開発販売していますよ。
特にホットプレートや炊飯ジャーといった商品は『象印』のイメージが強い方たちも多いのではないでしょうか。
その他のトピックスとしては、「象印マホービン」の創業90周年を記念して作られた『まほうびん記念館』は、創業から現在までの『魔法瓶』の進化や、各時代の製品、珍しいところでは『真空』を体感できるコーナーなどがあり、隠れた名所となっていますよ。