
森下仁丹株式会社は、大阪府大阪市中央区に本社を構える医薬メーカーです。現在は東京証券取引所のスタンダード市場に上場しています(証券コード:4524)。 創業は1893(明治26)年のことで、大阪市内で薬種商をスタートさせています。『森下仁丹』の代名詞にもなっている『仁丹』は1905(明治38)年に開発された薬です。森下仁丹のホームページのURL(アドレス)にも『jintan』という文字が入っているのが面白いですね。 森下仁丹の主な事業としては1つ目は「ヘルスケア事業」です。ヘルスケア事業は、森下仁丹の代名詞でもある『仁丹』をはじめとして、健康食品やサプリメント、のど飴等色々な健康の維持向上を目的とした商品を製造販売しています。2つ目は『カプセル受託事業』です。これは主力製品であった『銀粒仁丹』のコーティング技術を利用することで、継ぎ目のないカプセル(シームレスカプセル)の製造を行なう事業です。このシームレスカプセルの特徴は小さなカプセル(直径0.5〜8mm)を製造することができることで、ソフトカプセルやハードカプセルといった従来のカプセルでは製造する事ができなかった小径のカプセルであり、その利用用途は幅広く、医薬品用を始めサプリメントや健康食品といった分野、更には建設・機械・農業といった分野へも幅広く普及しています。 『森下仁丹』と聞いてイメージするのは、軍人さん(?)のような髭をはやした男性のキャラクターだと思います。このキャラクターは実は軍人さんではなく、明治時代から第二次世界大戦期まで使用されていた、最上級の正装をした「外交官」なんですよ。なぜ外交官をキャラクターにしたかというと、創業者の方(森下博氏)が『世界中に健康を運ぶ外交官』をイメージして制作されたのがその理由です。 『成果中に健康を運ぶ外交官』として、今年(2023年)で会社創業130年を迎えた「森下仁丹株式会社」さん。これからもその崇高な企業理念で活躍して欲しいものですね。