
未来工業株式会社は、岐阜県安八郡輪之内町(あんぱちぐんわのうちちょう)にある、電気設備機材のメーカーですね。 主な製品としては、電気関連のスイッチボックスやPF管・CD管、地中埋設管などの保護部材で国内シェアはトップクラスです。 また、給排水設備の配管やガス設備の配管等の製造も行なっています。 また、未来工業は作られている製品以上に、創業者の「山田昭男」さんが有名ですね。山田さんは、進学校の大垣北高校を卒業した後、いろいろな経緯を経て劇団「未来座」を設立し、その劇団の仲間と共に電設資材メーカーである「未来工業株式会社」を設立しました。ですので、社名の「未来」は劇団の「未来座」からきています。 その未来工業は今では、東京証券取引所・名古屋証券取引所のそれぞれ第1部に上場を果たしています。 山田さんが全国的に有名なのは、そのユニークな企業経営の発想によるものです。その発想の一部としては、1つのフロアにコピー機は1台のみしか置かないこと、すべての室内照明にスイッチに結ばれた紐がぶら下がり必要のないところの照明は徹底的に消すこと、1日の終業時間は「7時間15分」であり残業は禁止であること、1年間の休日は「140日」もあることでしかもこれにプラスして年次有給休暇があること、といった働く従業員にとって『働く時は働く』『休む時は休む』というメリハリのついた就業環境を提供していたことですね。 就職説明会でこの未来工業が出店していた際、会場で一番の集客があり長蛇の列がこの企業の人気度を表していましたのを記憶しています。 こうしたユニークな取り組みは、色々なメディア(テレビ・新聞・雑誌等)に取り上げられ、「岐阜に『未来』あり」というフレーズもありましたよ。 これらの従業員の就業環境の向上への取り組みが評価され、「日本で一番大切にしたい会社」の大賞や、「ホワイト企業大賞」を受賞するなど、今でもその理念は評価され続けています。 こうした企業が日本にもっと増えていくと嬉しいな、と思います!