
京阪電気鉄道株式会社は、本店を大阪府枚方市に、本社を大阪府大阪市中央区にそれぞれ構える鉄道事業者です。通称は『京阪電鉄』ですが、『おけいはん』とも呼ばれていますね。持株会社である『京阪ホールディングス株式会社』の中核企業のひとつでもあります。 鉄道事業における営業エリアは、大阪府・京都府・滋賀県で、路線は大きく分けて2つに大別されます。1つ目は『京阪線』で、「京阪本線」「鴨東線」「中之島線」「交野線」「宇治線」の5路線があります。二つ目は『大津線』で「石山坂本線」「京津線」の2路線があります。鉄道路線は営業キロが約91kmです。 またこれらの他に『京阪鋼索線』がありますが、これは別称「石清水八幡宮参道ケーブル」とも言われますが、この名のもある通りケーブルカーの路線ですね。ちなみに営業キロは0.4kmです。 京阪電気鉄道の創業は明治の初めにさかのぼります。当時の大阪-京都間の旅客輸送は国が経営する「官営鉄道」でしたが、運賃が高額のために敬遠されていて、琵琶湖から大阪湾に流れていた淀川の水運を利用することが多かったのですが、民間で大阪-京都間の鉄道を作ろと立ち上げたのが始まりです。この事業の計画立案には大河ドラマでも有名になった渋沢栄一氏が名を連ねていました。 その後、事業の合理化や戦争の影響で会社合併を繰り返しながら、現在の「京阪電気鉄道株式会社」となっています。戦時中の国策により設立された「京阪神急行電鉄」(京阪電気鉄道株式会社の前の社名)から京阪電気鉄道株式会社が分離した際に、残った会社が「阪神電鉄」だったりします。『京阪電鉄』と「阪神電鉄」は実は元々は同じ会社だったんですよ。 他社路線への乗り入れとしては、以前は近畿日本鉄道株式会社(いわゆる「近鉄」)と相互乗り入れをしていたこともありますが、現在では京都市営地下鉄の東西線に直通運転しています。但し、京都市営地下鉄からの乗り入れはありませんね。 その他のトピックスとしては、京阪電気鉄道株式会社の子会社(京阪レジャーサービス株式会社)が運営する『ひらかたパーク』(通称「ひらパー」)がありますよ。