
曙ブレーキ工業株式会社は、埼玉県羽生市に本社、東京都中央区に本店(グローバル本社)を置く、自動車部品メーカーです。社名の由来は創業者の納三治(おさめ さんじ)氏の郷里、岡山県裳掛村の虫明港から見た、瀬戸内海の小豆島を望む夜明けの美しさから「曙」を社名に取り入れたそうです。 事業内容は各種ブレーキおよびその構成部品・関連部品の製造・販売・研究開発で、事業の中心となっている自動車用ブレーキシステムでは、カーメーカーの系列に属さない独立系のブレーキ専業メーカーとして、ブレーキパッドやブレーキライニングなどの摩擦材、ディスクブレーキやドラムブレーキなどの機構部品を開発・製造しています。日本、北米、欧州、アジアに開発・製造拠点を置き、お客様のニーズに合った製品を開発・製造して自動車メーカーへのOEM供給を中心に製品を提供しています。提供先はトヨタ、日産、ホンダ、三菱、いすゞほか全ての国産カーメーカーと、ポルシェ、GM、フォード、メルセデスベンツほか、多くの海外カーメーカーです。 自動二輪車(バイク・スクーター)用のブレーキでは、ディスクブレーキ、マスターシリンダー、ディスクブレーキパッドを製造・供給しています。自動二輪車用ブレーキに求められる、シビアで繊細なコントロール性、安定性、あらゆる路面・天候への対応といった性能を追求し、高品質なブレーキシステムを開発・製造しています。 鉄道車両用ブレーキでは、新幹線や在来線などの鉄道車両用のブレーキを開発・製造。鉄道車両の中でも特に新幹線のディスクブレーキでは国内約50%のシェアを有していて、海外の新幹線・高速鉄道でも採用されています。 その他、自動車、二輪車、鉄道車両分野で培ってきた技術を、フォークリフトや大型クレーン、カーエアコン、エレベーターといった産業機械分野でも活用しています。産業機械用ブレーキ製品には、産業機械用摩擦材、産業機械用ドラムブレーキ、産業機械用ディスクブレーキ、ネガチブレーキなどがあります。