
株式会社オキサイドは山形県北社市に本社があり、約20種類の単結晶の製造や、それを活用した光学素子、モジュール、レーザー等を開発・製造している国立研究機関発のベンチャー企業です。国や大学の技術シーズを実用化するためにベンチャー企業として設立され、大企業が量産する材料技術には手を出さず、小さな市場の材料技術だけに特化したグローバルニッチのトップを目指しています。同社の古川社長が科学技術庁無機材質研究所に在籍時に、二重るつぼ法という単結晶の製造方法を発明。この成果を事業化を希望する大手企業4社にライセンスをしましたが、なかなか事業化にならなかったため、国家公務員兼業制度を利用して自ら事業化することを決意。そして2000年に国立の研究機関や大学の研究成果を事業化することを目的として同社を山梨県に設立し、2001年には自らが発明したSLT/SLMの単結晶について基本特許ライセンスを受けて世界で初めて製品化に成功しました。同社の製品は、スマートフォンなどに必須とされる最先端の半導体の製造工程などで使用されています。